風景と速度

@takusan_neyoの日記

7月

ここ数ヶ月なんだかどたばたしていた。仕事はむしろこれからが忙しくなる感じなのでまだまだ油断できないのだけれど。 春に、何年間も世話になっていた先輩が外国へ引っ越した。仕事の都合らしい。いつも宅飲みで溜まり場になっていた先輩の部屋にはもう異な…

2月

ちょっとした事故で怪我をして、家に引きこもっている。家にいる時間が長いとだんだんと心は沈んできて、ウーバーイーツで何を頼むかとか、どんな本を通販で買うかとかを(決して、読み始める保証も読み終わる保証もないまま)考えて過ごしている。 家にずっと…

12月

そのひとはずるいひとだったけれど、いま思えばそれを口実にして私自身こそがずるいひとになっていたのだとおもう。 * ゆっくりと、だが着実に老いてゆく。恐ろしいことのようでもあり、喜ばしいことのようでもある。時間軸のもたらす暴力性と、それに乗っ…

3月

目が回るほど疲れて、ビールでお弁当をぐいっと流し込んでねむる、というような暮らしを二週間ほどつづけて、すこし参った。わたしは疲れると、自分でその疲れを背負いこむというか、より疲れる方へ疲れる方へと頑張ってしまう。具体的に言えば残業ハイみた…

11月

発しようと思っていた言葉になる以前のものと、実際に発した言葉の間にある乖離に、自分自身で傷つきながら、それでもそれをなんとか近づけようとする営為の大切さを、わたしは知っているから、傷つきながら言葉を書いていくのだということを思う。 * 幻の…

8月

たやすく眠ることのできない夜に、扇風機を浴びて夜の時間が進むのをぼんやりと感じ取っている。 わたしはわたしがこれまでの人生で好きになったひとびとを一度に集めてわたしの感情のためだけの同窓会がしたいなとおもう。 お盆、実家に帰るのが遅くなって…

6月

もう夏ですねえ、と会った人になんとなく言ってしまう時期になってきた。髪も伸びてきたし切りに行きたいけどなかなか行けなくて、暑さがその鬱陶しさに拍車をかける。気分は浮いたり沈んだりを繰り返している。 * 自転車のライトが壊れたかもしれない。充…

日記

3月27日(金) 週明けから、会社の自席を引っ越すことになった。異動とかではなくて、COVID-19への感染者が出た場合、そのフロアが出勤停止になるのだけれど、そのとき部署が機能停止するのを防ぐために各チームの半分の人員を別のフロアにうつすことにな…

2月と3月

新幹線のホームの売店でひどくならんで買ったボトルコーヒーをすこし飲んだらねむってしまって、結局飲み干すことのできないまま、東京駅でそれを捨てた。 * 怖いと思っていた上司と、出張先でふたりで飲みに行くことになった。おれは一昨年離婚したけど、…

センター試験のおもいで

「今年はきっとマダガスカルが出題されますよ」とM先生は言った。 マダガスカル島は島の東側と西側で気候区分が大きく異なるし、島中央の高山地帯もまた別の気候になる。熱帯・乾燥帯・温帯が一つの島につめられた、不思議な気候の島だ。わたしは、マダガス…

11月

ブログをさぼっていたけど、ひさしぶりになんにも予定のない土曜日だから、ブログを書こうとおもって、このようにブログを書き始めている。 11月は、ずっと原稿に追われていた。毎年11月4週目に東京で文学フリマというものがあって(東京だとほかには5…

生き方について

たびかさなる飲酒により体調が悪い。せっかくの有給の月曜日なのにだらだら眠ってしまった。 ポエミーなことを書こうとして書いて消して繰り返して、結局わたしにはそういうことを書くのは向いてないなって気づく。叙情的なふんいきというのは常にわたしのな…

10月

かけがえないひとになりたいと思っていたのだと思う。自分のふるまいや言動に関して、今ここで自分が唯一無二であろうとする振る舞いをして、痛い奴認定されたり寒がられたり気持ち悪がられたり、そういうことを過ごして10代と20代を過ごしてきた。それ…

9月3週

水曜日 なんにもやりたくないとおもう。 今日は小山田壮平を聴きながら出勤した。「ゆうちゃん」は最初聴いた時そんなにかなと思ってたけど、聴いていると彼の優しさがしっかりと歌に乗っていていい曲だなと思えてきた。 andymori初期の小山田壮平はもうすっ…

夜を眠る

文章を書くときに理性と感情をどのように混ぜてやっていくかというのは重要なポイントなのだろうけれど、しっかりと文章に向き合えていないうちはそこが自分の中で中途半端になってるんだと思う。 エモは細部に宿る——ちなみにこの「○○は細部に宿る」、という…

今日飲んだお酒:ウィルキンソンのハイボール9%、氷結STRONGの期間限定りんご味、そして定番の氷結レモン。 だらだらと音楽や動画を摂取しながらお酒を飲んで、文を書いたり書かなかったりする生活はきもちがいい。 わたしにとって、文章や作品を書いてい…

残暑/MacBook

MacBook Airを買ったのでうれしくて文章を書いてみざるをえない!まず感じたことだけれど、意外とキーボードの互換性がほぼwindowsに近い。iPadで執筆するために買ったロジクールのBluetoothキーボードは配列がwindowsとかなり異なっていて(たとえば@とか…

8月

頭の中でずっと積み木が積まれてゆくような感覚があって、でもテトリスやぷよぷよじゃないから消すこともできなくてぐるぐると気持ち悪くなってくる。なんなのだろうと思ってたんだけど、この感覚を夏バテと呼ぶのであれば、わたしはずいぶん昔から夏バテを…

日照雨

ああそうか日照雨のように日々はあるつねに誰かが誰かを好きで/永田紅『北部キャンパスの日々』 ※ルビ:日照雨(そばえ) 北部キャンパスへ通う日々を失ってから2年が過ぎた。 京都は平坦な道が多いけれど、百万遍の交差点から東へと今出川通はゆるやかに坂…

7月

泥酔。そこに未来はない。過去もなくただこの時間だけが確かに感じられる。セミかどうかわからない虫の鳴き声が聞こえる。美しい夢はやがてなくなる。捉えようのない現在だけがわたしの胸を締め付けながら、しかし生きる実感は確かにそこにある。 黎明。白髪…

樹形図

選択肢がどんどん分かれていく。見えているものだけでこれだけあるのに、見えてないものも含めたらいったいどれだけの選択肢があるのだろうか? * たとえば通勤時間を共に過ごす音楽をApple Musicから選ぶために、週に何度かてきとうな新譜や、直近に再生し…

3.5連休

労働をかさねていくとひとには限界が訪れてしまうのだということをすっかり忘れてしまっていて、その限界が颯爽とやってきたのが木曜日の朝だった。 上司に相談して午後休をもらい、金曜日も休みにして、3.5連休をつくる。とはいえ、遠くへ出かける気力も湧…

花見の帰り

目覚めた時にカーテンから漏れて顔にかかってかる光の差し具合がいつもと違っていて、昨日は深酒して先輩夫婦の家に泊めていただいたことにじんわりと気づいた。 このひとたちは、私の家が2時間ほどかかる遠いところにあるのを知っているのにも関わらず花見…

春と忘却

3月は本当に忙しかった。 言葉を使って自分の気持ちと向き合う時間を取ることはとても大事だ。言葉が自分の感情を導いてくれる。 作品を作っていても、批評を書いていてもあてはまるのは、言語化することによって自分がどんなことを思ったり感じたりしていた…

ターミナル・ワッフル

私は普段ワッフルというものを食べないのだけど、この間、ワッフルを食べながらそのことに気づいてなんだか不思議に感動した。 ワッフルを食べたのは、河原町駅から特急が発車するのを待っている車内の中である。そのワッフルはプラットホームのラガールショ…

日記

上司が忙しそうにしてる隙を見逃さず、定時退社をキメた。 退社後、同期から「株式会社○○の○○さんから、メールの返信くださいって電話きたよ」とラインをもらい申し訳なくなった。 ① 9時-5時でねむってお金をもらいたい ねむるのだって疲れるけどね 好きなク…

1月

冬。なんでこうも毎日酒ばかり飲んでいるのだろうか。疲れたらなにか飲み物を買って帰りたくなるのだけど、カフェインの入ったものを夜に飲むと寝つきが悪くて翌朝しんどくなってしまうから、アルコールに手を出してしまう。なにかいい策はないかなあ、とぼ…

過去/優位性

私の高校時代のほとんどは、筋肉少女帯、人間椅子、たまの3つのバンドをiPodで聴きながら過ぎていったのだけれど、現在Apple Musicではこのうち2つのバンドのアルバムを全て聴けるようになっている。 たまは聴けないのだけれど、たまの場合は以前に先輩から…

年末年始

年末年始になるとどうも落ち着かない。 みんな無邪気にキリストの生誕やシステム上の区切りを祝いすぎなのではないか?と勘ぐってしまうのは、もちろん私が年始生まれで誕生日をことごとくスルーされながら育ってきたことが根強い理由となっている。 物心つ…

同窓会とたばこ

高校の同窓会で、喫煙が可能な席だったのでタバコとライターを机の上に置いたまま飲んでいたら、「お前タバコ吸うん笑」と聞かれて一本取られそうになった。 確かにわたしはタバコをたまーに吸うけれど、吸わない人ばかりのテーブルだったし遠慮していたのだ…