風景と速度

@takusan_neyoの日記

ターミナル・ワッフル

私は普段ワッフルというものを食べないのだけど、この間、ワッフルを食べながらそのことに気づいてなんだか不思議に感動した。

ワッフルを食べたのは、河原町駅から特急が発車するのを待っている車内の中である。そのワッフルはプラットホームのラガールショップで買ったもので、カフェオレを飲みながら発車までに食べ終えられるものとして選ばれた。

せっかくなのでそこからワッフルの記憶を辿ると、その前に食べたのは、京阪の淀屋橋駅から京都へ向かう特急の中だった。その前を思い起こしても、いずれもターミナル駅の構内で購入したワッフルばかりだ。

思うに、これが烏丸駅天満橋駅であったらワッフルを買わなかっただろうと思う。おそらく、私の中では、発車待ちの特急のシートに座って何かを食べるという行為にそれなりの心地よさがあり、そこにワッフルが最適な食料として選ばれているのだろう。

個人的には、そういうターミナル・ワッフルの営みの中でも、冬に食べるチョコワッフルが最も美味しい。あたたかいカフェオレをいただきながら、こっそりと食べる。チョコのパリッとした甘みとワッフルのパサパサ感を、カフェオレで流し込む。窓際のシートに座っているので、窓のサッシにカフェオレを置いておいて本を読むこともできる。優雅なひととき。

難点は、発車待ちといえども、電車の中で何かを食べるのはそんなに快く思われないことである。隣に座る人の目が少し攻撃的に見えてしまうのだった。