風景と速度

@takusan_neyoの日記

8月

たやすく眠ることのできない夜に、扇風機を浴びて夜の時間が進むのをぼんやりと感じ取っている。

わたしはわたしがこれまでの人生で好きになったひとびとを一度に集めてわたしの感情のためだけの同窓会がしたいなとおもう。

お盆、実家に帰るのが遅くなって非難された。祖父母はコロナを怖がってるから細心の注意を払っているのに、と。気持ちはわかったけど、それならそもそも帰ってこないでと言ってくれればいいのに。

すきなひとに言葉を届けるとき、同時に、この言葉は絶対に届いていないのだろうなという感覚がやってくる。あなたもわたしも他人だから、結局のところ、完全に一致することはない。当たり前なことだ。でも、だからこそ伝わる伝わらないに関わらなく、わたしは言葉を届けるのだとおもう。それはだれのためでもなくわたしのためにだ。祈りという言葉に言い換えることもできる。

髪が伸びて、明日の午前に切りに行くのに、夜更かしをしてしまっている。

自分の心にとって正しいこと、正しい選択をしつづけたいとおもうけれど、もしそれが大きな力によって阻まれることがあるならば、ということをたまに考える。きっと、そうなってしまってはどうしようもないのだろうけど。

夜はやはり好きじゃない。残りの酒を飲み干して、ねむるしかない。週が明けたらまた仕事がはじまる。自分がなくなってしまいそうで怖いと思う。