風景と速度

@takusan_neyoの日記

7月

ここ数ヶ月なんだかどたばたしていた。仕事はむしろこれからが忙しくなる感じなのでまだまだ油断できないのだけれど。

 

春に、何年間も世話になっていた先輩が外国へ引っ越した。仕事の都合らしい。いつも宅飲みで溜まり場になっていた先輩の部屋にはもう異なる誰かが住んでいるのだとおもうとむず痒くなる。

 

その最後の日に飲み会をしていたときに、友人から、友人がもうすぐ親になることを伝えられて驚いた。そして、初夏に執り行う結婚式でスピーチをわたしに頼みたい、と伝えられてどぎまぎした。

 

ほんとうは先輩が友人にスピーチをするべきだったのだとおもう。ふたりで旅行に行ったりもしていたぐらいの仲だ。わたしは人づきあいが嫌いではないけれど、特定の人と深く仲良くなることも少ない。友人にとってのわたしは恐らく二番手だったけれど、それでも頼まれたからにはしっかりと引き受ける程度には大切な友人だった。

 

結婚式の日、あまり記憶はないが、夜に電車に乗る前にハグをした気がする。

 

最近は、カラオケ酒場で「葛飾ラプソディー」を歌うことがおおい。同世代ならだいたいなんとなく伝わる曲のなかで、魂をなにかに売らなくてもいいからだ。この間は年下のお兄さんにあれもこれもと頼まれてET-KINGのサビを一緒に歌わされた。これは魂を売ることで成し遂げられるのだけど、やはりヒット曲は歌詞がどんなでも歌うと気持ちがよくて、むしろそういうところに「喜び」の本質があるのかもなとおもった。