風景と速度

@takusan_neyoの日記

だるい

だるい。風邪をひいた。一日会社も休んだ。

こないだの記事でのやる気のなさはきっと風邪せいだったのだろう。最近は忘年会つづきで風邪のひととお酒の席を共にすることも多かった。冬だからしかたないね。

しかし会社が休みだとなんでもできるような気がして、意外となにもできない。本を読もうにも文章を書こうにも体が限界過ぎて、寝るしかない。割れそうな頭痛の前では読書もうつくしい詩や音楽や絵もすべて無力化される。その瞬間だけは睡眠(と薬)のみが生の喜びである。そこにポカリとプリンを足したものが風邪を引いた際の四大必須要素と言える。

ポカリやグリーンダカラの類(ぼくはアクエリアスがあまり好きじゃない。)は、体調を崩したときぐらいしか飲まないのだけれど、体調が悪いとき、それらはすこぶる美味しく、より甘く感じられる。一方で、体調が徐々によくなってくると、美味しさも甘みもすこし弱まって感じられてくる。体調のバロメーターとして機能する飲み物なのだ。

一日ずーっと寝てると、夜ぐらいから徐々に元気になってくる。びっしょり汗に濡れたヒートテックを替えて、寝間着のままごろごろ本を読む。こうなってくるともうほぼ治ったといってもよさそうだが、頭はぼんやりして、皮膚はぴりぴりと敏感になる。自分の肌、自分の身体が拡張されていくような、どこまでが自分なのかわからなくなるような感覚に身をゆだねるのも悪くない。風邪はダウナー系のドラッグの一種なんじゃないか。

そうやってうだうだやってるとまた夜が来て朝が来て、自分の下がってしまった体温を嘆きながら僕は仕事へ行くのだろう。そういうのも悪くない――と思えるようになることがいいことなのかどうかは難しいところ。欲を言えば一週間引きこもりたい。